上手な「アタリの取り方」のコツとは?【体の描き方】

こんにちは、神絵リノです。

先日、イラストを描き始めたばかりという人から、「アタリの取り方に関する質問」をいただきました。

3週間くらい前から絵を描き始めまして、アタリの重要性に気づいたのですが、ある問題に気付きました。

例えば人物の全体像を描く場合全体のアタリから描くと思うのですが

そのアタリを描いて、さあ細かいところを描こうと描いていくと

アタリに従ってるとここが変になる、こことここの位置関係がおかしくなる!

みたいなことになって結局アタリの意味がなくなってしまいます。

これはやはり経験不足からくるものなのでしょうか?

それとも何かコツがあるのでしょうか?(原文ママ)

質問文を引用させていただきましたが、このような内容です。

今回の記事ではこの質問に答えつつ、「アタリの取り方のコツ」について書いていきます!

「作品を制作する」のと「模写をする場合」とではコツが違ってくる

まず一概にアタリの取り方と言っても、「作品を制作する場合」と「模写(練習)する場合」ではコツが微妙に異なってきます。

「自分で作品を作ろう!」とする場合のアタリですが、

どのような絵にしたいのかを決めるラフのような感じですので、「テーマや伝えたいこと」をしっかり考え、その上でしっかりと比率などを意識して描いていくことが大切になります。

 

そして「模写(練習)の場合」は、書き写すという行為なので、「比率と骨格」をしっかりと意識することに限ります。

もちろん模写の場合でも、テーマだったり、何を伝えたいのだろうか?ということを意識することは大切ではありますが、優先順位が違ってきます。

MEMO
今回は主に人間の全身のアタリであり、背景のアタリの取り方にも通じる部分はありますが、若干異なりますのでご留意ください。

アタリでは「比率を理解する」ことが重要

「比率や骨格」を理解し、それを意識しながらアタリを取ることが大切だと言ったものの、

初心者では、当たり前ですがあまり理解できていない場合が圧倒的に多いです。

私が質問者さんからいただいた絵を添削したので、まずそちらを見てください。

※キャラクターは、『ファイナルファンタジーⅧ』の「スコール・レオンハート」です。

いろいろと赤ペンしましたが、つまり何を言いたいのかというと、

各パーツの「大きさや、位置、比率、骨格」などの理解が甘いということです。

上の画像ですと「右手が大きかったり、足が長かったり」など、バランスがあまり良いとは言えません。

足が長くならないように、描きはじめる前に「だいたいどのぐらいの大きさにするのか」という目安を決めておくことも良いでしょう。

(何頭身ぐらいのキャラクターにするのか、などをあらかじめ決めておくなどです)

いろいろと言ってしまいましたが、3週間とは思えないぐらいお上手だと思いますし、なにより顔のバランスがとても綺麗です。

少し厳しめに言っちゃってごめんね

リノ

アタリにとって重要なこととは?

では「どうやったらバランスの良い立ち絵(全身)が描けるのか」と言うと、

何度も言わせていただきますが、「体の比率や、各パーツの大きさや形」学ぶことに限ります。

例えば、「胴体より足の方が長い」「顔の横幅よりも、肩幅の方が広い」「手のひらを広げても顔よりも小さい」など理解するということです。

 

私が添削した質問者さんの画像の例で言いますと「手が大きい、足が長い」と言った問題があり、全体的なバランスが悪くなっています。

そうならないためにも、上の「全身の比率画像」を作りましたので、何度も復習して比率の感覚をつかむことが重要になってきます。(クリックで拡大できますので、保存していつでも見れるようにしてください)

比率さえある程度理解していれば、質問者さんが言う「こことここの位置関係がおかしくなる」と言った悩みも少なくなるはずです。

全身を描きたい人へのオススメの参考書

ちなみに私が全身のアタリを上手に描く上で、1番オススメする参考書はヒロマサのお絵描き講座<体の描き方編>という本になります。

全体を描く上で大切なことがとても分かりやすく書かれています。(※顔のアタリについては顔編にしか描かれていませんので注意してください)

この人の本は基本的にハズレがないので、絵を描き始めたばかりという人は、本屋さんで立ち読みでもしてみて、良さそうならぜひ購読して勉強してみてください。

実は私も最初のころ、ヒロマサさんの本で勉強したんですよね

リノ

情報量の少ない絵を選ぶこと

これはお絵かき初心者にとってありがちなのですが、

「いきなり難しい絵(情報量の多い絵)を模写」しないように注意しましょう。

難しい絵に挑戦する心意気は素晴らしいのですが、

いろいろと意識する点が多く、バランスも取りにくくなるため、モチベーションや集中力を持続させることも難しくなってしまいます。

 

例えば、上のファイナルファンタジーのキャラクターなどは、衣装や武器などが凝ったデザインが多く、比較的に描くのが難しい題材になります。

どうしても描きたい!と思うならば止めませんが、

描き始めたばかりの人にとって「いい題材なのかどうか」という意味では、あまり良い題材とは言えないでしょう。

最初は、もっと情報量の少ないキャラクターから描いてみるのがオススメで、

とりあえず「顔のアタリを徹底的に練習する」というのも最初は有効だと思いますよ。

「上手なアタリの取り方」を意識することは大切ではありますが、モチーフ選びにも気を配ってみることも大切です。

まぁ制作していけば「自然と上手にアタリは取れる!」

質問者さん本人が「アタリが取れないのは経験不足からくるものなのでしょうか?」と薄々自覚しているように、

正直に言うと、これは経験不足からくるものだと思っています。

要するに「模写の回数をこなせば自然とアタリは取れるようになる」ってことです。

以前に「とにかく描くことの大切さ」についての記事を書きましたが、まさしくこれだと思っています。

描き始めて何年も経っていない段階で心配するのは早すぎます。

とにかく描いて描いて描きまくりましょう、そうすれば心配しなくても自然と上手くなりますから。

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