こんにちは、どうもリノです。
絵を描いている人の中には、「絵が上手くなる人」と「絵が上手くならない人」の2つのタイプが存在します。
はたして、この2つのタイプの明確な違いとはどこなのでしょうか?
この記事では、絵が上手くならない人に共通する7つの理由を描いていきます。
絵が上手くなる方法を探るのも大切ですが、上手くならない人が陥りやすいことを回避することも重要です。
もしも1つでも当てはまった人がいた場合、注意が必要になってきますよ。
シホ
目次
「絵が上手くならない人」に共通する7つの理由!
①ゴールを設定していない(方向性が定まっていない)
「自分はなぜ絵を描いているのか?」というゴールもなく、ただ漠然と絵を描いているだけでは上手くなりにくいです。
私の知人界隈ですが、「なんとなく絵を描こう!」という人や、「とりあえずゲームが好きだから絵でも描こう」という本気で取り組もうとしなかった人は、すぐに絵を描くのをやめてしまった人が多かったです。
例えば「4コマ漫画家になる」という具体的な目標があった場合、
「キャラクターの作り方、漫画風のデフォルメのやり方、起承転結の勉強」など、取り組むべき課題が分かっているので上達しやすいです。
しかし、なんとなく描こうという人だと、方向性が定まっていないため課題が見えてきません。その結果上達するのが難しくなってしまいます。
また、絵というものは長く描いていれば必ず挫折する日が来ます。しかし、夢や目標があれば、挫折から立ち直りやすくなりますし、モチベーションも上がると言った効果があるのです。
リノ
絵を描いているということは、大半の人は何かしらの目標があると思います。
しかし、なかなか夢や目標が思い浮かばない人は、自分の好きな絵を描いている人の雰囲気をマネするなど、ある程度「方向性を定める」ことが重要です。
②資料を見て描かない
これは私も描き始めたばかりはそうだったのですが、しっかりと「資料」を見て描かないと上手くなれません。
何かを見て描くというとなんとなくズルい感じはしますが、頭の中の引き出しだけでは具体的な絵は描けないのです。
例えば「川を書く」という場合、頭の中だけで描こうとすると、左のような抽象的な絵になってしまいます。
しかし、資料を見ると(右のような)「石の大きさ、反射する光、雑草の色や形」など、頭の中にはなかった具体的な情報がたくさん入ってきます。
みなさんが良く見る「アニメ、漫画、ゲーム」などもほとんど全てはロケ地に行っています。(『進撃の巨人』などの架空の町が舞台の作品も、ドイツのネルトリンゲンが聖地だと言われています)
上手い人ほど資料をよく見て描いているのです。
③他人と比べてしまう
「絵が下手だった人がとても上手になったり、自分より年下なのに絵がとても上手な人と比べて落ち込む」ことなどは誰しもあると思います。
しかし、絵は人と比べるものではなく自分自身との勝負なのでやめましょう。
例えば、
絵を描き始めて1年でとても絵が上手なAさん
絵を描き始めて5年も経過するけど全く上手くないBさんがいたとします。
自分がBさんだったとしたら、Aさんと比べてしまいそうですが、Aさんは描き始めて1年と言いつつも「1日10時間」描いているかもしれません。
対してBさんは期間こそ長いですが、「たまに落書きをするだけ」ならばAさんの方が上手くなりやすいのは明白です。
つまり他人と実力を比べたところで、「練習してきた時間、練習内容」などは人によって異なるので無意味なのです。
リノ

④「才能が必要」だと思っている
絵には才能の有無は存在しますが、「ある程度のレベルなら努力次第でなんとかなる」というのが私の見解です。
努力をすれば誰でも「モナリザが描けるか?」と言われるとそれは難しいですが、「絵で仕事をもらう」程度であれば誰でも可能です。
これは絵に限ったことではないのですが、偉大な人ほど才能ではなく努力で上っています。
例えば、ピーター・ガブリエルは「成功するのに才能は関係ない」と言っていますし、イチロー選手だって「努力せずに何かできるようになる人のこと天才というのなら、僕はそうじゃない」とよく言っていますよね。
「自分は絵心がない」と思っている人は、絵は才能で決まると思っているため努力をしなくなり、その結果上達しなくなります。
しかし「才能よりも努力が必要」だと思う人は、たくさん努力をするので、どんどん上達していきます。
確かに絵には才能の有無は存在しますが、「才能よりも努力が大切」だと思うようにしてたくさん描くことが大切です。
⑤アウトプットをしていない(作品を作らない)
絵には「インプットとアウトプット」がありまして、
「絵に関する情報を得るのがインプット」、対して「作品を制作するのがアウトプット」になります。
なぜアウトプット(作品を作る)しないと上手くならないのかと言うと、
「作品を制作しないと学ぶべき課題が見えてこないから」「単純につまらないから」
という2つの理由です。
絵に関する講座や、イラストの参考書でノウハウを見て満足してしまう人は注意が必要です。そういった知識も結局は活かさなければ無いものと同じだからです。
リノ
これに関しては以前に「アウトプットの重要性」という記事で詳しく書きましたので、ぜひそちらをご覧ください。

⑥作品を完成させない
上達方法について調べてみると、よく「作品を最後まで完成させることが重要」と出てきます。
これはポケモンなどのゲームに例えると分かりやすいと思っていまして、
絵を途中で放棄するということは、「敵のHPは削ったんだけど、倒しきれなかった」という状態なわけです。
当たり前ですが倒していないので、それでは「経験値が入らない」ですよね。
作品制作もこれと全く同じことで、
最後まで描いてみないと、「描いてみてどこが難しかったのか、なぜ上手く描けなかったのか」などの問題が分からないので、今後の課題が見えてこないのです。
ぜひ作品を完成させる(最後まで描ききる)ことを意識しましょう。
⑦自己解決能力がない
なんだかんだ言って、「自己解決能力は絵に最も必要なスキル」と言っても過言ではないと思っています。
例えば、専門学校や美大を出ても絵で食べている人というのはとても少ないです。
そして、なぜか漫画家になる人は、漫画学科とは全く無縁の人がほとんどだったりします。
これはなぜかというと、「絵は指導されて上手くなるようなものではない」ので「自分自身で課題を見つけ、その課題を乗り越えた者が上手くなる」からだと思っています。
少し極端なことを言えば、結局のところ絵に正解は存在しません。
講座や参考書などで「体はこうして描くと描きやすい」などの情報を得たとしても、それが自分にとってものすごく描きにくいことなどたくさんありますよね。
そういった「描き方」にしても人によって全く異なりますし、
「テーマ選び」にしても「色選び」にしても、「画材や方向性」にしても、全てにおいて正解がありません。
絵は「人が言っていることを鵜呑みして成功するような世界ではありません」ので、常に自分自身で課題を見つけていくことがとても大切ですよ。
自分で課題を見つけることの大切さについて描いた記事がありますので、詳しく知りたい方は参考にしてみてください。

まとめ
まとめと復習として、「絵が上手くなれない人に共通する7つの理由」を載せておきます。
裏を返せば、これらと逆のことをやれば上手くなりやすい傾向にあるということです。
7つのことまとめ①ゴールを設定していない
②資料を見て描かない
③他人と比べてしまう
④才能が必要だと思っている
⑤アウトプットをしない(制作しない)
⑥作品を完成させない
⑦自己解決能力がない
もしも1つでも当てはまったという人は、これからはそうしないように意識して絵を描くようにしましょう。
と言っても、自分の考え方を変えるというのは、なかなか難しいと思うので、ちょっとずつ変わっていけば良いと思っていますよ。
各項目の具体的な処方についてはまたの機会に紹介したいと思いますので、ご愛読のほどよろしくお願いします。